Blog

暮らしのヒント

水辺の景色に寄り添ってのんびり暮らす山科ライフ。
地元ならではの楽しみに大満足の休日

京都市東部、自然豊かな山科。山際の住宅街には、琵琶湖と京都とを結ぶ水路「琵琶湖疏水」がゆったりと流れています。「Yamashina213」は、そんなのどかな環境にフィットする、木の温もりに包まれたレトロモダン住宅。休日には早起きして活動開始。水辺の景色を楽しみながら疏水沿いの散歩からスタート! 歴史ある寺院で穏やかな時を過ごしたら、山科駅方面へ行って、いろいろな“美味しい”を探してみよう。

春秋以外も訪れたい!朱色の建物が美しい門跡寺院

まずは、桜と紅葉の名所として知られる「毘沙門堂」を訪ねました。石段の先にそびえる仁王門をくぐると見えてきたのは朱色の唐門と本殿。空の青と木々の緑とのコントラストで、一層朱色が美しく輝いています。

本殿でお参りをしてから宸殿の廊下を進むと、庭に見えるのは樹齢150年を超える枝垂桜。30mもあるというその枝ぶりを目の前にして、桜色に染まる春の素晴らしさを想像すると、ワクワク! 貴重な文化財も多く、龍の天井画や狩野派の絵師による襖絵、「心」の裏文字をかたどった池がある晩翠園など、見どころが多い寺院です。

毘沙門堂へ続く階段
毘沙門堂
毘沙門堂
毘沙門堂

庭の5つの石は、お寺を見守る仏様

次に向かったのは「安祥寺」。以前は非公開でしたが、2020年から月に数日間、特別公開されています。拝観者を迎えるにあたり、新たに整備されたのが「五智遍明庭(ごちへんみょうてい)」。かつて多宝塔(明治39年に焼失)に安置されていた、五智如来像(国宝)を見立てた5つの石が、真っ白な石庭に配置されています。現在、五智如来像は京都国立博物館に寄託されていますが、こうして姿を変えて安祥寺を見守ってくれているのです。

また、境内では「寺菓房せむい」という菓子工房も。公開日に合わせて時折オープンしていて、シフォンケーキやカスタードパイなどを味わうことができます。(安祥寺の公開日はHPを、寺菓房せむいの営業日はインスタグラムをチェック)

安祥寺の写真_01
安祥寺の写真_02
安祥寺の写真_03
安祥寺から見る山科

カラフルなサラダビュッフェとスペイン料理に舌鼓

歴史と自然を堪能した後は、お待ちかねのランチタイム。山科駅近くにある「ソブレメサ」へ。約30種類のサラダビュッフェとスペイン料理を楽しめるスペインバルです。

カウンターのサラダビュッフェには、色とりどりの野菜がずらり。カラシ水菜、黄色のビーツなど普段あまり目にしない珍しい野菜も。このほか、パプリカやトマト、玉ねぎを煮込んだスペインの伝統料理「ピスト マンチェゴ」、潰したじゃがいもに、にんにくとマヨネーズのソースと塩だけを合わせた「アリオリポテト」など、スペインバルならではのメニューにも心躍ります。サラダビュッフェには、メイン料理とピンチョススタイルの生ハムやフランスパンがセットに。午前中の散策でお腹もすいていたので、たっぷり味わいました!

ソブレメサの写真1
ソブレメサの写真2
ソブレメサの写真3
ソブレメサの写真4

人が集い繋がる新しいホットスポット

「ソブレメサ」を出て、気になったのはお隣のアイスブルー色の外観のお店。ここは、2024年3月にオープンした複合施設「ヤマシナベンチ」。シェアキッチン、レンタルスタジオ、レンタルオフィスがある3階建ての建物です。

1階は曜日ごとにいろいろな店が日替わりで出店しているシェアキッチン。日曜には音楽イベントや個展などが開催されていることもあるとか。この日は、薬膳スパイスカレー「Rico curry」とコーヒーショップ「The 1st.Drip」が営業中でした。

山科に人が集う“居場所”をつくるべく始まった「ヤマシナベンチ」。これから開業を目指す人たちのチャレンジの場でもあるのだそう。温かく、心地いいエネルギーを感じて、新しい出会いの予感がしてきます。

工場併設の直売所。ホテルにも卸している絶品パン

この近くでもう一か所、「丸善パン」の直売店にも立ち寄りました。もともとは祇園で創業し、ホテルや喫茶店などに卸していたパンメーカーで、約20年前に山科に工場を構えました。6年前に工場併設の直売店をオープン。白いコンテナハウスに緑色の暖簾が目印です。

「ミニサンライズ」8個入りは280円、食パン「パン・ド・ミ」は1斤290円と、ホテルでも提供されているこだわりのパンをお手ごろ価格で購入できるのがうれしい。明日は家でホテルモーニングをしよう!と、詰め合わせを買って帰りました。

丸善パンの写真1
丸善パンの写真2
丸善パンの写真3
丸善パンの写真4

おやつはもちろん、地元で愛されるチーズケーキ

山科のスイーツではずせないのが「スイス菓子 ローヌ」です。ミントグリーンの三角屋根にまるい窓、そしてバルコニーと、ちょっとレトロで可愛い外観は、まるでヨーロッパの城のよう。

創業は1968年。現在は2代目である亀丸寛さんが父・秀之さんの後を継ぎ、変わらないおいしさを届けてくれています。山科の人々に愛され続ける「チーズケーキ」はローヌの看板商品。クセがなくあっさりとした風味が特徴のオランダのゴーダチーズを使用していて、甘さは控えめ。マイルドな味わいとともに、口の中ですっと溶けてしまう、ふんわりとした口当たり。トッピングのパインのほどよい酸味がアクセントです。こちらも家でゆっくり食べるべく、テイクアウトしました。

スイス菓子 ローヌの写真1
スイス菓子 ローヌの写真2
スイス菓子 ローヌの写真3
スイス菓子 ローヌの写真4

山科駅界隈でたくさんの〝美味しい〟を手に入れた帰路。琵琶湖疏水べりを歩きながら再び自然に癒されて、すっかり山科に癒された休日でした。