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1杯のコーヒーが、島原エリアを訪れるきっかけに

かつて花街として栄えた面影が、まちの雰囲気に落ち着きを添える島原エリア。今では一帯は住宅街となり、豆腐店やフラワーショップ、食堂などが軒を連ねる「嶋原商店街」から地域の常連さんたちの声が響きます。そんな島原を散策中に、小さな黒い看板のあたりでふんわりコーヒーの香りが漂ってきたら、そこが「GOOD TIME COFFEE」です。

「島原エリアを盛り上げたい」という思いから、広告やWEBサイトのグラフィックデザインを手がける「タクマデザイン」の西山拓磨さんと建物のオーナーとで店を構えたのは2015年10月のこと。代表を務める西山さんは、「この地域で新しい店をしたらおもしろそうという気持ちが大きかった。気軽に立ち寄ってもらうことが大切なので、それならカフェがいいかなと思って」と、当時を振り返ります。西山さんが店内デザインを手掛け、築100年以上の町家を改装。呉服店だった建物がコーヒースタンドに生まれ変わりました。

浅煎り~深煎り、そして極深煎りの5種類があるドリップコーヒーは、ホット550円(イートインの場合。テイクアウトは540円)。店内で寛いでいくなら、開店当初から人気の「カモネギサンド」(891円)とともに味わってみて。合鴨ロースや九条ネギ、丹波しめじがサンドされ、白味噌入りのオリジナルソースがアクセント。イチゴや桃など、その時期の旬の果物を使用した「フルーツサンド」も見逃せません。テイクアウトして、店先のベンチに腰掛けて味わうこともできますよ。

「島原を訪れるきっかけとなるよう、トークイベントや音楽イベントを催し、交流の場を作ってきました」と西山さん。カフェでありながらイベントスペースにも変身できるよう、店内はテーブルとイスのみのシンプルな設えに。これは出店を考え始めた頃から決めていたことだそう。現在は、店内の一部を展示スペースとして貸し出し、京都の芸大生の作品が並びます。

一杯のコーヒーを求めて「GOOD TIME COFFEE」を訪れ、アート作品に触れ、島原の街を肌で感じる。島原には、たくさんの出合いが待っています。

■GOOD TIME COFFEE
京都市下京区突抜二丁目357
営業時間 10時~17時
定休日 なし
TEL.075-202-7824
公式サイト